「ごめんね。恥ずかしい思いさせちゃって」


小さな声で謝ったものの、なんかまともに顔見れない。


「お前さ、…朝飯食ってねーだろ」


図星なだけに、何も言えない。

だって、声が怖いんだもん。

それにしても、今顔赤くしてたのに、もう復活してる。

なんか悔しいんですけど。


「人間の体ってよくできてるよな。

気ぃ失ってても腹は鳴るんだもんな」


「ふーん。すごいねぇ…」


「ホントすごいよ、お前」


えぇっ!あたしの事?

思わず飛び起きそうになって、

クラクラしてあきらめた。

信じられない、というより信じたくなかった。

お願いだから誰かうそだって言って!


「他に誰がいるんだよ。

ま、俺も腹へってんだけど」


クールに言い放たれては、もう開き直るしかない。


「…その分軽かったんだから、よしとしようよ。」


「うわ、逆切れかよ。…これだから女は」