好きの音が空に響くとき


「ピアノ?」

中に入るとコンサートが始まっていて

「ここ座ろう」

「うん」

潤と隣同士に座り

「やっぱり落ち着く」

潤の横顔がとてもかっこ良く見えた

「最近弾いてないの?」

「まぁ・・・」

ちょっと潤の顔が曇ってしまった

次が最後の人

「じゃあいって来ます」

「え?」

潤はいってしまった

『えー今日はサプライズゲストが来てます』

帰ろうとしていたお客さんたちが立ち止まる

『高校二年生 谷 潤です』

わー

会場がわきたつ

「すご!?」