好きの音が空に響くとき


「もう!」


なかなか潤は席に戻って来ない

「ニャー」

「ねー何のためのデートなのかしら」

「先輩!」

「やっと戻ってきたし」

「なんですか、そいつ?」

「あたしのことすきなのよね〜」

「ニャー」

「ほら?」

「俺の方が好きです!」

「なに猫と張り合ってんのよ!」

「楽しいですか?先輩」

「この子がいるから楽しいです」

子猫があたしの膝で寝ちゃって

「そうですか」

「へこまないの!」