ついにその時。
放課後が来た。
下駄箱を開けると、当然出てくる画鋲ちゃん。
やぁ。
これから、よろしく。
にしても、大量だな。
上靴持って帰ろ。
「おい」
聞き覚えのある、声が上から聞こえる。
その瞬間。
少し、私の気持ちが揺らいだ。
「あ、藤田。どした?今帰り?」
「どした?じゃねぇよ。
それどうしたんだよ」
どーもこーも。
画鋲ちゃんのお出ましですよ?
しばらくすると
「あ、いたいた!
笠原さん!これお願いしたいんだけど」
突然、知らない女子に頼まれる。
なんとなく、読めてた。
たぶん。
これから私が向かう、教室には不良か変態がいるはず。
用があるから、先帰ってていいよと言うのを見たら、たぶん悪魔の登場だろう。
「俺も付いていこうか?」
藤田くん。
ごめんね。
本当はそうしてもらいたいんだけど
そこにいる女子の目線と
なにより、そんなこと言える私の勇気はない。
助けを求めるなど、私になんかできるわけない。
だから、あえてこの方法だろう。
「いいよ、先帰ってて」
「おう」
あーあ。
私…バカなの?
バカですね。はい。

