しばらくたったけど… 藤田がしゃべらない。 どうしたんだろ… 「てめぇ、ふざけんなよ」 心配した気持ちが一気に晴れた。 こいつなんかに、心配してる場合じゃねぇな。 「はぁ?」 少しムカムカした気持ちで、藤田を睨む。 「っ…あのなっ!!俺様は、怪我なんてしてねぇーからなぁ!!!」 急に叫んだと思ったら、慌てて保健室を出る。 「へっ?」 びっくりして、間抜けな声が出る。 一気に力が抜けて、その場に座り込む。 「なんなの…」