君が私を愛し続けた理由



文句を言いながら、テーピングとやらを出す。


何種類かあったけど、面倒くさいから適当に決めた。


「間違うからね」


それは自覚してるのですよ。


「嫌ならやんきゃいーじゃん」


次から次へと文句を言いやがって。


「あっそ、せっかく私がやってあげようと思ったのに」


頬を膨らませてそっぽ向く。


藤田は1度

私のこれに負けたことがある。


そのときは、

最高にいい気分だった。