「ほらね!」
試着室から出てきた藤田は、そっぽ向いて片手で口元を隠してる。
「買おっ!」
「下は?」
「えっ…」
下があったか。
下は、普通にジーンズとかでいいでしょ
「店員さんだ!!」
藤田のまねをしてみる。
私の言葉に反応したのか、店員さんが駆け寄ってくる。
少し、恥ずかしい気持ちになった。
「このニットに下は、何が似合うと思いますか?」
「えっと…ーー」
店員さんが話しているのに、私はその話に集中ができない。
あれ、藤田が消えた。
「おい」
呼ばれているのは、私か分からないけど、振り向いてみると
「俺、これがいい」
「……う、ん…」
いや、わざわざ私に言わなくても…
「あ、すいません。
決まったようなので、お会計お願いします」
「かしこまりました」
うぉおっ!
そこは、“かしこまっ☆” で笑いをとろうよ!
あ、でも…
GUの店員さんが
かしこまっ☆
なんてやったら、みんな引くよね…

