君が私を愛し続けた理由



「人気店なの?」


男の人…この店で埋め尽くされてるよ…


「まぁ…俺は好きだけど」


「へぇ…」


男子と買い物なんて、久しぶりだな


金具がいっぱい使われてんだね…


ロックだな!


あれか?

藤田も、将来ミュージシャン目指してるのか?


「カタコトうるせーな」


「あんたが、選んだ靴でしょ」


しょうがない。

ヒールなんてあまり履かないし。


「似合ってるからいいけど」


「え?なんか言った?」


「別に」


なんか…ロック専門点なのかな…


さっきから、ドギツイ男性が私を見てる気がする。


そして、人が多いからか、ものすごく暑い。


おまけに買ってもらった、鞄を見る。


入るかな…


ま、いっか


カーディガンだし。

そう思って、脱いで鞄にしまう。


あっという間に、肩に冷たい風が透き通る。


「お前っ…」


「ん?」


あれ、?


みんな見てる?