「ねぇーちゃん!!」



と言って、ノックもせずドアを開けて大声で私を呼ぶ。


やめろっ、その声のトーンで私を呼ぶな!

なんて心の中で思う。


「かぁーさんが呼んでる」


新品の制服を、ドヤ顔で見せてくる。


かっこつけてんだか分からないけど、


気持ち悪いぞ、


「へーへー」


ていうか、遅刻すんじゃないの?


お前なんて、遅刻してしまえ!!


そんな気持ちで、琉斗を睨みつける。