「私…琉斗くんの事、小学から好きなんですよ…」
「へっ?」
あまりにも、急すぎて何がなんだか分からなくなってる私。
「お兄ちゃんって、確か中1からこの学校に通ってると思うんですよ。
私って、小4からで…」
莉希ちゃんの顔がミルミル赤くなる。
「なかなか友達できなかったんですけど…
琉斗くんが、友達を連れて私も誘ってくれて…それからよく話し相手になってくれたんです。」
「へぇ…そんな事が…」
琉斗も、そんな事ができる男になってたか…
「琉斗でよければ…」
「そ、それで!!」
私の話が、莉希ちゃんによって、途切れる。
「はい?」
「好きな人いるか、いないか、聞いて欲しいんです!琉斗くんに。
好きな人の名前まではいいので!!」
そう言われて、手をぎゅっと握られる。
涙目になって言ってくる、莉希ちゃんを見て、中学のころの私を思い出す。
1番、恋してた時期だったな…
「いいよ!!まかせて!」
聞き出せるかわからないけどね…
莉希ちゃんのタメに!!
「ほんとですか!?
良かったぁ…じゃあ、連絡先教えておきますね!」
「あ、うん!」
二人とも、携帯を出してそれぞれの、電話番号を教え合う。
「あ、LINEも…」
莉希ちゃんが、小声でいうことに、私はクスッと笑う。
「ID、これね」
「ありがとうございます!」

