て、なにひとりで気にしてんだ。
席について、莉希ちゃんと目を合わせる。
「うーん…何から話そうかな…」
「ま、迷うぐらい、そんなにあるの…?」
「あります!超面白いんですよ!!」
藤田が…面白い?
そんな事があるのか…?
「中学って全部同じクラスだったそうで!」
「あ、うん!」
そう、全部同じクラスでほぼ席も隣。
行きたくない日だってあった。
「ふふっ…毎日帰ってくるとですね、最初夏稀さんの嫌味から始まるんですが、だんだん面白い話になってて、最終的に毎日同じ言葉を繰り返して、ひとりで叫んでるんですよっ!!」
嫌味…って…
「叫ぶ…?」
「あ、それは企業秘密です!」
口の前に小さく、バツをつくる莉希ちゃんにキュンとする私。
あ、私が絶対あんな事したら、爆笑されて終わりだな…
「結構話変わるんですが…」
数秒後
頬を少し赤らめた莉希ちゃんが、私の目をじっと見る。
ん?
と言う顔をしてると…
とんでもない事が、聞こえてくる。