「お兄ちゃん、夏稀さん借りるね」


そう言って、私の腕をとった。

「行きましょ♪」


しばらく、腕を引っ張られて歩く。

髪から匂ってくる、とんでもなくいい匂いは、どこか藤田と似てる気がした。


「駅前の喫茶店でも行きましょうか!」


るんるんで私に聞いてくる。

「莉希ちゃんに任せるよ」


そう言って、莉希ちゃんの隣に並ぶ。


もう、同い年みたいな感じ…