「ふはぁ…あちゅかっだ!!」


「っ…え?なんてー?」


おそらく、意味は通じているだろう。


あえて、無視しとく。


さっきの仕返しだ。


「あ、琉斗だ!!」


中学校に着いたと同時に、キョロキョロしてる琉斗を見つける。


「あれか、お前の弟」


「うん。 藤田の妹は?」


「お前の弟の、隣にいるヤツ」


「へっ!?」


なんと…その子は…


天使のように可愛かった!!


これが藤田の妹か と思われる。


全然、似てねぇーな!!


「あ、ねぇーちゃん」


「よっ!」


私より先に、琉斗に返事をする藤田。


しかも、肩組をして。


「誰?ねぇーちゃんの彼氏?」


「はっ!?なわけ!!」


「そんな全力で拒否るなよ」


全力で拒否るなよ と言われましても…


藤田も嫌でしょ?


「あ、この人が噂の夏稀さん?」


と藤田の妹から言われる。


うわ、さ?


「バカッお前!!」


急に藤田が、大きな声を出す。


状況がよくわからないぞ。