「お前、周り気にしたことねぇだろ」
くすくす笑いながら、私に聞いてくる。
私達は今、コンビニから帰ってくる途中。
制服だから、学校の帰りかと思われますが、そうではないんです。
しかも、明日からなんです。
おまけに、藤田はスーツだから
若いお父さんかと、思われている人もいるかもしれませんが、違うんです。
お友達なんです。しかも、高校生なんです。
「アメリカンドッグ、うまい!!」
「やっぱ、そこはホットドッグだろ」
なぜか、“ドッグ” で争う私達。
「藤田は、分かってないなぁ!
これまた、ケチャップとマスタードの相性もいいんですよ!!」
「おい、だったらこっちもあるだろーがよ」
「えっ」
あ、そうだった。
「んでも、あもりんほほっどっぐは、はぁ…」
熱くてまともにしゃべれない、私を見て藤田は爆笑してる。
「は?なんて?」
ふざけたように、聞き返す藤田の顔にむかつく私。

