私から彼へ嘘告白の10日間



「俺のだけど?」


聞こえてきた声にあたしは固まった。


「あ、ああああれぇ?竜牙なんでいるのかな?」


「おまえが倒れたから連れてきた。てか、結ひとりごと多すぎ。」


竜牙は耐えきれず、ぶはっと吹き出した。


「あの、あたしひとりごとと言いますが一言しか言ってない気が…」


「いや、結構言ってたぞ。」


いやいや。あたしどこから、聞かれた?


「確か、普通にお菓子とかおいてあるしってところくらいかな。」


「声に出してた記憶ない!!」


「無自覚かよ。」


また、竜牙はぶはっと笑い始めた。