あたしは、罰ゲームのこと、奈津さんのこと、竜牙を見ると胸がドキドキすること、奈津さんが婚約者と知って、胸がズキズキ痛くなったこと、全部話した。
「……そっか。でも、その気持ちは結菜が自分で見つけるものだ。」
もっともらしいことを言ってくれた。
「そう、だよね。ありがとう陸。」
「じゃぁ、結菜、俺行くな。」
グイッ。
気づけば陸を引っ張っていた。
「ねえ、陸あたしたち、もう前みたいに話せないのかな…?」
我ながら最低だと思う。
自分勝手すぎる。
でも、陸と前のように接せれないのは嫌だから。
陸はふっと笑って、
「大丈夫だよ。おれと結菜は幼馴染、だろ?」
「うん!幼馴染だよ!」
ありがとう、その言葉の代わりにあたしは笑顔を向けた。