「み、見てたの?!」

「ははっ、すっごい慌てよう。」

「慌てるに決まってんでしょ?!」

「はいはい。慌てますね〜!」

ぐだらない話をしながら、学校へのんびり足を進める。

と、いっても、あと15分くらいかかるのだが。


「…もう、だから〜…「結菜!」…え?!」


陸が不意にニヤッと笑ったと思ったら突然抱きしめてきた。

なにが起こったかわからないあたしをよそに陸は抱きしめたまま話さない。

そのまま陸はあたしに聞いてくる。