「ん〜。」

目が覚めたのは、あたりがオレンジ色になり始めた頃。

グラウンドの方で野球部の声が…って、え?!

もう放課後?!


と、起き上がろうとしても、あたしを掴んで離さないものが邪魔で…

それを見た瞬間あたしは絶叫した。


「きゃぁぁ?!」

「んー、なんだよ?」


なんだよ?じゃない!!!!


「な、なななんであたしを抱きしめてんのよ?!は、早く離れてよ!!!」


「お前、俺の抱き枕だろ?」

「な、なにいって……あ…。」


心当たりありました。


「思い出したか。」


なんでそんなに平然と!!!