「え?」


「好きだったんだよ。結のこと。ずっとまえからすきだった。」


「なら、なんで…」


「好きだから、俺のこと結はなんともおもってないから…


優しい結は絶対なにかしらの情を残す。だからひどいことを言ってもう全部吹っ切ったんだよ」


おれの本音を聞いた一瞬東野は目を見開いて、でもその後すぐにいつもの楽しそうな目をして


「へぇ〜?天結、鈍感だと思ってたけどあんたもけっこう鈍感ね?」


「ま、あたしはもういくから。」


そういい颯爽と帰って行った。


と、思ったら帰ってきて



「あ、そうそうあんたと別れて以来、天結落ち込んで死人みたいな顔してるよ。いつもぼーっとして辛そうに一点をみてるの。」


そう言ってこんどこそ帰っていった