ただいま俺は屋上にいる。


あの後東野が俺の手を引いて連れて来た先が屋上で、目の前にいる東野はどこから話そうかと考えていた。



「まずはね、誤解なの、天結の嘘告はあたしらが「それきいた」じゃあどこからしらないのよ!」



「全部知ってる」


「え?!天結から聞いたの?」

東野は心底驚いたような顔をした


「いや、結からはなにも聞いてない」


じゃぁなんで、と言いたそうな東野より先におれは言葉を発した


「結に告られる前からおれは全部知ってたんだよ。お前らが教室で話してるのをたまたま聞いてたんだ。」



「じゃ、なんで告白をおっけーしたの?!なんで結に冷たい言葉を言ったの?!知ってたなら知ってたって…、」


結はいい友達を持ったよな。自分のために泣いてくれてわざわざ話をつけに来てくれる。


東野には全部話そう。そう思った。


「…だったんだよ」