目が醒めるともう放課後だった。

寝起きでだるい体を起こし、


帰ろ。

そう思い廊下を歩いていると前から、結と、仲の良いやつらが歩いてきた。


フラッシュバックするのは結のあの悲しげに瞳を揺らす表情で、おれは角に身を潜めた。


…が、あろうことか東野と目があった。

そして、東野は怪しげにニヤッと笑って

「あ、あたしちょっと用事があるから先行ってて!」


「ん、わかった。駅前のクレープ屋さんの前に行ってるからきてね!」


短い会話を終えるとおれが隠れてる角を曲がった。


「お、おいおまえ「しっ」


東野は指を口に当て怪しげに微笑むとそういった。