診断結果は、綾のお母さんから聞いた。 病名は長くてあやふやだけど、これだけはしっかり覚えていた。 『きゃこちゃん…綾、もう……長くないの…』 私の前では泣いてはいけない、と自分に言い聞かせているように、唇を噛みながら苦しげに伝えられた。 私は、混乱した。 昨日までプリクラ撮ったり、遊んだり、恋バナして…綾には彼氏だっているのに。 人間って儚いな、と思った。