「野菜、もうちょっと柔らかくした方がいいね。温め直すよ」
私はスープのお皿を手にし、キッチンへ行こうとした。
「ああ、いい、いい。俺がやるよ」
声が小さくなってしまった陽景くん。
あらら、落ち込んじゃった……。
「あー、でも、味つけは最高だよ、そのスープ」
うん、ただのコンソメスープなのに、どこか上品な感じがした。
「だろっ。香りだけは、同じだと思ったんだ」
急にテンションが上がって、にこにことしながらキッチンへ彼は向かった。
香りだけは、同じ――?
なにと?
私は首をひねりつつ、とりあえずお粥状態のお米を、ずるずるとすすった。
私はスープのお皿を手にし、キッチンへ行こうとした。
「ああ、いい、いい。俺がやるよ」
声が小さくなってしまった陽景くん。
あらら、落ち込んじゃった……。
「あー、でも、味つけは最高だよ、そのスープ」
うん、ただのコンソメスープなのに、どこか上品な感じがした。
「だろっ。香りだけは、同じだと思ったんだ」
急にテンションが上がって、にこにことしながらキッチンへ彼は向かった。
香りだけは、同じ――?
なにと?
私は首をひねりつつ、とりあえずお粥状態のお米を、ずるずるとすすった。



