私の部屋に価値のあるものなんて別にないから、例え陽景くんがドロボーさんだったとしてもいいんだけどね。
「合鍵……ありがとう」
彼はサワヤカスマイルを見せると、片手を挙げ、その場を去って行った。
私はただしばらく、彼の背中を見ていた。
華奢な体、スラリと伸びた背。
日に透けて金色に見える髪の毛。
柚実の言うとおり、確かにカッコイイ。
公園でホームレスの如く、横たわっていたひとだったとは、今となっては想像もつかない。
合鍵を渡したのはいいけれど、彼のお家ってどこなんだろう。
なんて、ちらっと思い、私は踵を返し、そのままバイト先へと向かった。
「合鍵……ありがとう」
彼はサワヤカスマイルを見せると、片手を挙げ、その場を去って行った。
私はただしばらく、彼の背中を見ていた。
華奢な体、スラリと伸びた背。
日に透けて金色に見える髪の毛。
柚実の言うとおり、確かにカッコイイ。
公園でホームレスの如く、横たわっていたひとだったとは、今となっては想像もつかない。
合鍵を渡したのはいいけれど、彼のお家ってどこなんだろう。
なんて、ちらっと思い、私は踵を返し、そのままバイト先へと向かった。



