「なんだ。今度は笑ったりして。忙しい奴だなぁ」
初めてまともに聴く、陽景くんの声。
ちょっとハスキーがかった、まろやかで暖かな声。
「なんでもないの。ごめんね」
私はさっと立ち上がり、カバンを手にした。
「次のコマも講義あるんだ。行く?」
「うん。行く」
陽景くんもにこっと笑い、立ち上がった。
――さっきから、表情出しまくりじゃん。
少しこころがほどけたのかな?
私の涙での、ショック療法?
初めてまともに聴く、陽景くんの声。
ちょっとハスキーがかった、まろやかで暖かな声。
「なんでもないの。ごめんね」
私はさっと立ち上がり、カバンを手にした。
「次のコマも講義あるんだ。行く?」
「うん。行く」
陽景くんもにこっと笑い、立ち上がった。
――さっきから、表情出しまくりじゃん。
少しこころがほどけたのかな?
私の涙での、ショック療法?



