203号室で暮らそう



あれよあれよという間に、夏休みも終わった。

今日から、後期の講義の始まりだった。

1コマ目からの教育原理の授業で、相変わらず私の家に居候している

陽景くんを、朝ご飯の時間の関係でいつもより早く叩き起こした。

いつもの如く、向かい合って質素な朝ご飯を食べていたところ、“俺もついていく”と彼が言い出した。