「私、図書館で映画ってよく見るんだ。お金かからないし、結構レアなものとかもあるし」
マルゲリータピザをオーダーし、私たちは向かい合って座り、それがくるまで待っていた。
「ローマの休日は、久々に見たなあ。何度見てもうっとりするよね。オードリーの可憐さって。本当、妖精って言われるのがよく解る気がするわ。陽景くんはローマの休日、見たことあった?」
「うん」
運ばれてきたお水に口をつけて、彼は頷いた。
「男優さんが“真実の口”に手を入れて、慌てふためいて腕を出すシーンがあったでしょ? 手をもぎとられた、って。あれってあの俳優さんのアドリブなんだって」
「へえ」
「驚いて悲鳴を上げるオードリーも美しいけれど、そのあとの安堵の表情も可愛らしいよね。アドリブのシーンっていうから、きっとあのオードリーの顔は素なんだろうね」
「そうかも」
マルゲリータピザをオーダーし、私たちは向かい合って座り、それがくるまで待っていた。
「ローマの休日は、久々に見たなあ。何度見てもうっとりするよね。オードリーの可憐さって。本当、妖精って言われるのがよく解る気がするわ。陽景くんはローマの休日、見たことあった?」
「うん」
運ばれてきたお水に口をつけて、彼は頷いた。
「男優さんが“真実の口”に手を入れて、慌てふためいて腕を出すシーンがあったでしょ? 手をもぎとられた、って。あれってあの俳優さんのアドリブなんだって」
「へえ」
「驚いて悲鳴を上げるオードリーも美しいけれど、そのあとの安堵の表情も可愛らしいよね。アドリブのシーンっていうから、きっとあのオードリーの顔は素なんだろうね」
「そうかも」



