203号室で暮らそう

私もいつか、そうなるのかな。
 
いや、まず相手が見つかればの話なんだけれど。
 
相手……。

「あら、日浦さん、疲れてる?」

「あ、いえ。大丈夫です。そろそろレジに戻りますね。ご馳走様でした」
 
そう言って私は立ち上がった。

「あ、ちゃんとタイムセール、立ち寄るのよ。安いから」

「はい、ありがとうございます」

「頑張ってね」

「はい」
 
今晩はカレーだ。