「あのね、日浦さん。今日、午後2時からタイムセールスやるのよ。豚コマ肉、ほんと安くするから、あなた買いだめしておいた方がいいわよ」
と、佐原さんが私にずい、と寄ってきて提言してくれる。
私はつまようじにささっていたしば漬けを手にして言った。
「ああ、今日は確かカレールウが118円なんです。安いでしょう?
ひとり2箱までなんですが、買っていかれるお客、多いです。私も買って帰ろうと思っていたんです。お肉も安いのなら、今日の夕飯、カレーにします」
と、私の言葉におばちゃん2人は目を輝かせる。
「あら、それは買わないと」
「ひとり2箱までなのね? 仕事あがりに息子たちに来てもらおうかしら」
2人はやんややんやと騒ぎ出す。
ふふ、実家のお母さんを思い出すなぁ。
主婦ってみんなこうなのかな。
必要以上に声が高くて、明るくて、かしましいというか……。
お母さんってものは、少々煩い方がいいものなのかもしれない。
家族が活気づく。
と、佐原さんが私にずい、と寄ってきて提言してくれる。
私はつまようじにささっていたしば漬けを手にして言った。
「ああ、今日は確かカレールウが118円なんです。安いでしょう?
ひとり2箱までなんですが、買っていかれるお客、多いです。私も買って帰ろうと思っていたんです。お肉も安いのなら、今日の夕飯、カレーにします」
と、私の言葉におばちゃん2人は目を輝かせる。
「あら、それは買わないと」
「ひとり2箱までなのね? 仕事あがりに息子たちに来てもらおうかしら」
2人はやんややんやと騒ぎ出す。
ふふ、実家のお母さんを思い出すなぁ。
主婦ってみんなこうなのかな。
必要以上に声が高くて、明るくて、かしましいというか……。
お母さんってものは、少々煩い方がいいものなのかもしれない。
家族が活気づく。



