オレンジ、ピッ。
お肉、ピッ。
スキャンしたものを、空のカゴの中へ入れていく。
「――あら、ちょっとお姉さん、このオレンジ、色が悪いんじゃない?」
私が左手でカゴへ入れたものを見て、大柄なおばちゃん客はそう言った。
「あっ、す、すいません。今すぐ、とりかえて来ます――」
「どうして鮮度の悪い商品を置いておくのかしらねぇ」
「申し訳ありません。少々お待ちくださいませ」
私はそのオレンジを手に取り、青果部のコーナーへと走った。
――ま、たまにこうやってあれこれクレームつけてくるお客もいるけどね。
苦痛じゃないよ、これも仕事のうち。
お肉、ピッ。
スキャンしたものを、空のカゴの中へ入れていく。
「――あら、ちょっとお姉さん、このオレンジ、色が悪いんじゃない?」
私が左手でカゴへ入れたものを見て、大柄なおばちゃん客はそう言った。
「あっ、す、すいません。今すぐ、とりかえて来ます――」
「どうして鮮度の悪い商品を置いておくのかしらねぇ」
「申し訳ありません。少々お待ちくださいませ」
私はそのオレンジを手に取り、青果部のコーナーへと走った。
――ま、たまにこうやってあれこれクレームつけてくるお客もいるけどね。
苦痛じゃないよ、これも仕事のうち。



