いつも私の前では、箱根Tシャツだとか、ただの……白いYシャツだとかの姿だったのに。
私が戸惑いを見せていると、彼は銀色のトレイを小脇に抱え「どうぞ、お召し上がりください」と長いまつげを伏せた。
私は、あらかじめ用意されていた、テーブルに並べられていたスプーンを手にした。
えっと、外側から使うんだよね。
そして、匙でスープをひとくち。
――あ……。
陽景くんが、以前、私の家でつくってくれたものと同じ味がする。
おいしい。
おいしくて、懐かしい。
私が戸惑いを見せていると、彼は銀色のトレイを小脇に抱え「どうぞ、お召し上がりください」と長いまつげを伏せた。
私は、あらかじめ用意されていた、テーブルに並べられていたスプーンを手にした。
えっと、外側から使うんだよね。
そして、匙でスープをひとくち。
――あ……。
陽景くんが、以前、私の家でつくってくれたものと同じ味がする。
おいしい。
おいしくて、懐かしい。



