203号室で暮らそう

……かなり、酔いが回り始めた……。
 
私を囲んでいる男子たちと、私はタメ口で話せるようになり、一緒に手を叩いて大笑いをし、細目男子に肩を抱かれても、気にならないほどになってた。

「ところでさー、木綿花チャン、彼氏いんの?」

「いないよー」

「好きなヤツとか、いないの? ダメじゃん。青春を謳歌しなきゃー」
 
茶髪の子に、そう声をかけられて、ハッとした。