☆
「シュウジ、いえーい! カンパーイ!」
柚実がビール缶を掲げて、細っこい男子と缶を合わせる。
この部屋の中で、今日、何度目かのカンパイの声。
よく解らないけれど、盛り上がっている。
柚実の、ここのアパートには、ひとが10人ほど集まっていて、宴会の最中だ。
私と柚実を除いては、みんな男子ばかり……。
全員、柚実の友だちだというから、すごいな。柚実の人脈。
感心しつつも、私は部屋の壁にもたれて、ビールをちびちびと飲んでいた。
「木綿花チャン、だっけ。お酒強いの~?」
頬を赤く染めている、茶髪の男の子が、じりじりと近寄ってきた。
「シュウジ、いえーい! カンパーイ!」
柚実がビール缶を掲げて、細っこい男子と缶を合わせる。
この部屋の中で、今日、何度目かのカンパイの声。
よく解らないけれど、盛り上がっている。
柚実の、ここのアパートには、ひとが10人ほど集まっていて、宴会の最中だ。
私と柚実を除いては、みんな男子ばかり……。
全員、柚実の友だちだというから、すごいな。柚実の人脈。
感心しつつも、私は部屋の壁にもたれて、ビールをちびちびと飲んでいた。
「木綿花チャン、だっけ。お酒強いの~?」
頬を赤く染めている、茶髪の男の子が、じりじりと近寄ってきた。



