呆気にとられながら、私も彼の後に続く。
「柚実ぃ。聞いてくれよー。彼女がまた浮気してよー」
その男のひとは、どうやら柚実の友人らしかった。
着替え終えていた柚実に、泣きついている。
「あらあ、またなの?」
「どうしたらいいんだよぉ。俺、アイツと別れたくないんだよぉ」
「はいはい。今日はじっくり話聞いてあげるから。その日本酒、私にも頂戴よ」
柚実は泣きじゃくる男のひとをたしなめつつ、お酒を要求している。
扱いがうまいというか、ちゃっかりしているというか。
「木綿花。木綿花もポン酒、飲も」
柚実はその泣き男のあたまを、よしよしとなでながら、私に声をかけてくれた。
でも……。
「柚実ぃ。聞いてくれよー。彼女がまた浮気してよー」
その男のひとは、どうやら柚実の友人らしかった。
着替え終えていた柚実に、泣きついている。
「あらあ、またなの?」
「どうしたらいいんだよぉ。俺、アイツと別れたくないんだよぉ」
「はいはい。今日はじっくり話聞いてあげるから。その日本酒、私にも頂戴よ」
柚実は泣きじゃくる男のひとをたしなめつつ、お酒を要求している。
扱いがうまいというか、ちゃっかりしているというか。
「木綿花。木綿花もポン酒、飲も」
柚実はその泣き男のあたまを、よしよしとなでながら、私に声をかけてくれた。
でも……。



