……陽景くんから、もらったもの。
「木綿花――。寒いでしょ、中入んなよ」
私がうつむいてぼんやりしていると、突然ガラッとべランダの戸が開き、柚実がひょこっと顔を出した。
「あ、電話終わったの?」
「うん。何も外に出ること、なかったのに」
「いや、何か悪いと思って」
引きつられるようにして戻った部屋の中は、暖かかった。
暖房はまだ使っていないはず。それだけ内外で寒暖の差が激しくなったってことなんだな。
「木綿花――。寒いでしょ、中入んなよ」
私がうつむいてぼんやりしていると、突然ガラッとべランダの戸が開き、柚実がひょこっと顔を出した。
「あ、電話終わったの?」
「うん。何も外に出ること、なかったのに」
「いや、何か悪いと思って」
引きつられるようにして戻った部屋の中は、暖かかった。
暖房はまだ使っていないはず。それだけ内外で寒暖の差が激しくなったってことなんだな。



