柚実の言葉に、素直にこくんと頷いていた。
学校、諦めないで済む……。
「木綿花、ところで、陽景くんは?」
柚実が思いついたかのように尋ねてきた。
――。
私のこころの中に、また闇が広まっていくのを感じた。
「彼、……お家に帰っちゃった」
私は、心情を取り繕って、笑顔で返した。
久しぶりに出た笑顔だった。
とても悲しい、笑顔だった。
学校、諦めないで済む……。
「木綿花、ところで、陽景くんは?」
柚実が思いついたかのように尋ねてきた。
――。
私のこころの中に、また闇が広まっていくのを感じた。
「彼、……お家に帰っちゃった」
私は、心情を取り繕って、笑顔で返した。
久しぶりに出た笑顔だった。
とても悲しい、笑顔だった。



