203号室で暮らそう

皆、口々に心配してくれる。 

「でも、何も退学だなんて……休学とかじゃダメなの?」
 
カレースプーンを手に、それをくるりと回して提案してくれるみっきー。

「休学でも、一応いくらかの学費を払わなきゃいけないみたいで……」

「奨学金っていう手もあるわよね」
 
胸の前で手を合わせて、心配そうに言ってくれるユリちゃん。