「退学ぅ!?」
 
久しぶりの学校。
 
ここは学食のワンスペース。
 
思い思いのランチを前に、細くて相変わらず美人なユリちゃん、小柄で茶髪のみっきー、ストレートの長い黒髪の柚実……が、声をそろえた。
 
私はといえば、戻らない食欲と、節約のために学食のタダのお茶でお昼を済まそうとしていた。

「実は……実家の家業が倒産しちゃって。このまま大学に通えるか、解らないんだ」

「それで、ショックでしばらく学校来なかったの?」

「木綿花、大分痩せたよねぇ」

「ちゃんと眠ってる? 目の下のクマ、ひどいわよ」