「うわー、どうしたの？ こんなごちそう」
私がバイトから帰ってくるなり、食卓に並べられた色とりどりの夕食を目の前にして、私は感嘆の声をあげた。
それは“夕食”というよりも“ディナー”と呼ぶ方が相応しいものだったんだ。
見ただけで解る、本格的ミネストローネスープと、鶏肉のトマト煮、ナスのグラタン……。
ご飯は、お茶碗ではなく、お店みたいにお皿に盛り付けてあった。
「どうしたの、これ？ 陽景くんが作ったの？」
「うん。ちょっと知り合いのコックに、レシピ聞いてさ。レシピ解ると、全然違うもんなんだな。俺、料理したことなかったから、ただ闇雲に作ってたのって、羅針盤も持たないまま航海に出て行ってたようなものだったんだな」
私がバイトから帰ってくるなり、食卓に並べられた色とりどりの夕食を目の前にして、私は感嘆の声をあげた。
それは“夕食”というよりも“ディナー”と呼ぶ方が相応しいものだったんだ。
見ただけで解る、本格的ミネストローネスープと、鶏肉のトマト煮、ナスのグラタン……。
ご飯は、お茶碗ではなく、お店みたいにお皿に盛り付けてあった。
「どうしたの、これ？ 陽景くんが作ったの？」
「うん。ちょっと知り合いのコックに、レシピ聞いてさ。レシピ解ると、全然違うもんなんだな。俺、料理したことなかったから、ただ闇雲に作ってたのって、羅針盤も持たないまま航海に出て行ってたようなものだったんだな」
