今日からは、もう違う。
私は授業が終わると、サッと席を立ち、まだ一番後ろの席に座っていた雄輔に、通りがけに“おはよう”と声をかけることができた。
雄輔は目をぱちくりさせたけれど、戸惑いつつもおはようと返してくれた。
この行動が、一歩だったんだ。
別れの一歩。
雄輔との別れではなく。
……陽景くんとの、別れの――。
私は授業が終わると、サッと席を立ち、まだ一番後ろの席に座っていた雄輔に、通りがけに“おはよう”と声をかけることができた。
雄輔は目をぱちくりさせたけれど、戸惑いつつもおはようと返してくれた。
この行動が、一歩だったんだ。
別れの一歩。
雄輔との別れではなく。
……陽景くんとの、別れの――。



