203号室で暮らそう

花火のダメージを受けても、ぼへら~としている彼。
 
私は自分の家へ連れて行こうと、お兄さんの手を引いた。
 
細くて華奢な腕。
 
それでも彼は、動こうとしなかった。
 
困ったもんだ、と思っていると。 
 
ぐう~。
 
彼のお腹が、大きく鳴いた。
 
ぷっ、ぷぷぷっ。
 
私は思わず笑ってしまった。