「雄くん、どうしたの? 次のお店、行きましょ」
小鳥のさえずりのような声がしたかと思うと、その声の持ち主は、すっと雄介の腕をその胸に抱いた。
「あら? お友だち?」
いがみ合っている雄輔と陽景くんを見て、状況も察しないまま、その彼女はにこりと笑った。
まるで、妖精のような、笑顔で。
やっぱり私、この子には、かなわないや――。
「いや……。何でもないんだ、行こう」
その、妖精のような可憐で儚げな彼女に向かってそう言うと、雄輔は、私の方は見ずに、立ち去ってしまった。
ああ――。
小鳥のさえずりのような声がしたかと思うと、その声の持ち主は、すっと雄介の腕をその胸に抱いた。
「あら? お友だち?」
いがみ合っている雄輔と陽景くんを見て、状況も察しないまま、その彼女はにこりと笑った。
まるで、妖精のような、笑顔で。
やっぱり私、この子には、かなわないや――。
「いや……。何でもないんだ、行こう」
その、妖精のような可憐で儚げな彼女に向かってそう言うと、雄輔は、私の方は見ずに、立ち去ってしまった。
ああ――。



