「れなっ!おはよ!」
高島こうや中学一年生
窓から元気よく話しかけてくる
「おはよう、こうや」
小島れいな中学一年生
二人の家は隣
窓が同じ位置なのでいつでも話すことが出来る
「れいな、今日はその…」
こうやがさっきの元気は嘘のようにしょんぼりれいなに話しかける
「お墓参りでしょ?」
今日はれいなの両親のお墓参り。
れいなの両親は幼いれいなをこうやの家族に預け、旅行に行きそして帰り道、事故った。
原因は赤信号を酔っ払いのおじさんがトラックで突っ込んだから
幼い頃両親を亡くしたれいなは両親の顔をあまり覚えてない。
「れいな、元気出して。れないが暗いと俺まで暗くなるぞ?」
「あ、そだね。ごめんね…こうや…」
落ち込んでいるれいなをこうやはいつも元気づける
れいなは、そんなこうやに密かに恋をしている
「朝ごはん食べに来いよ!」
「うん、今行く!」
「れなちゃん、今日はお昼過ぎぐらいでいいかしら…?」
「あっ…はい。大丈夫です…」