クールなイケメン男子に惚れてしまって

「里沙ー、どこ言ってたのよー」




教室に入ると、すぐさま楓が私の元にやってきた。




楓の勢いに圧倒されながらも答える。




「……保健室」




「え、そうなの? 大丈夫?」




「うん……」




……私ってば何て嘘つくんだろう。




別にサボって休んでたって言えばいい話なのに。




なんでだろう。
やっぱりあいつの話をするのが嫌で、自分でも知らぬ間に避けているのだろうか。




そりゃあ、私はあいつ以外の男達も避けてるわけで。




そんなの私にしてみれば普通の事なんだけど。




あいつだけ何かが違かった。