「ううん、なんでもないの、気にしないで」


なんだろうな


この人凄く可愛らしい


ペットとか飼ったらこうなるのかな


愛おしい感じ


ぎゅーって抱きしめたくなる


そんな感じ


男の子なのに可愛いとか言ったら失礼かな


とうやくんの方に近づいてみる


「!?き、き、ききさん!?な、なに!?」


また慌ててる


ほんとに「可愛い」


あっ、


声に出てた


とうやくんは案の定顔を真っ赤にして驚いていた


真っ赤すぎて今にも倒れそうだ


そんな姿もすごく可愛い


あぁなんだろうこの気持ち


私は抑えきれず


思わず彼の首に両手を巻きつけて


そのままベッドに倒れこむように抱きしめた


とうやくんの首筋が頬に当たる


すーっととうやくんの香りが鼻を通った