夏の終わりに



「必要…ないんだから…」


そんなとき


「森川さん」


彼女に声をかけたのは国語教師の佐伯だった


佐伯はこの夏から新しくこの高校で先生をすることになった新人教師


大学を卒業したばかりでまだ先生と呼ぶには相応しくないようにも見える