ある晴れた日の放課後


文子はいつものように図書室へ行った


文子は本が好きだった


学校では言葉を発することがなく


物静かというのが彼女の印象であり


それ以上のことは誰もわからなかった


ぱっちりとした二重の目


スッと通った鼻筋


陶器のようになめらかで白い肌


彼女はとても美しかった


一方で彼女には人を寄せ付けない独特の雰囲気があった