夏の終わりに



「あ、森川さん!」


「...え?」


「今日の放課後も図書室行く?」


「まあ…行きますけど」


「なら僕も行こっと、じゃあまたあとで!」


…なにそれ


なんで私に構うの


「あれ…こういうの…」


こういう感情なんていうんだっけ


長い間忘れていたこの感情