授業開始を知らせるチャイムが鳴った


次の授業は国語


例の佐伯の授業だ


文子はあれから佐伯のことが気になって仕方がなかった


同じだと言われたことが頭から離れない


文子の世界にスッと入ってきて、僕と君は同じ世界の住人だからと未知の世界に連れ出されたような気分だった