ゆるりゆらゆら恋心






もっともっと一緒に居たいのに

いくら一緒に居ても時間は足りない。


「伊都、次は泊まりにおいで」

「え、いいの?」

「そしたらもっとずっと一緒に話せる」

「っ」


うん、うん。

大きく首を縦に頷けると、依くんは「喋れよ」ってやっぱり笑った。



「好き」


息をするように肺から放出されたような言葉に、依くんの脚が止まる。


「依くん好き。
今日ずっと思ってた」


片手で顔を覆って下を向く依くんに、尚もそう言うと

「あーもう、」

と悩ましげな声が返ってくる。


「今このタイミングで言うなよ、ばか」

「だってもうお家着いちゃうもん! 今言わなきゃ今日はもう終わっちゃう!」

「だからじゃん。
余計帰したくなくなった」

「!」


今度は私が吃驚する番になってしまった。


「帰すけど」


あ、なんだ帰すんだ…。